【体験談】新卒1年目で100万円貯金する方法

高齢社会・日本経済縮小といったトレンドの中、個人で蓄えておくことが重要になってきている。

そんな中社会に飛び出した自分が、新卒1年目で100万円貯金した方法を紹介したい。

この記事の目次

  1. 100万円貯金する上で重要なこと
    • 貯金する意味
    • 目標金額は割合で決める
    • 新卒1年目に限らない
  2. 前提条件
    • 貯金額内訳
    • 1年間の収入
    • 独身一人暮らし
  3. 新卒1年目で100万円貯金する方法
    • 家計簿をつける
    • 固定費の削減
    • 食費・消耗品費の削減①
    • 食費・消耗品費の削減②
    • 娯楽を絞る
    • 積立NISA
  4. 昨日より今日が良くなっていれば良い

100万円貯金する上で重要なこと

貯金する意味

そもそも、なぜ貯金をしたいのか? これが明確になっていないと続けることはできない。

私の場合、「不測の事態に備えるため」「投資を行うため」に貯金をしている。

どんな理由でも構わない。途中で目的を見失わないよう、貯金する理由は明確にしてほしい。(増えていく銀行残高を見るのが楽しい、とかでも良い。実際楽しい。)

目標金額は割合で決める

目標金額は、100万!とかではなく、年収の○割、という基準で決めるべきである。その理由は3つ。

1つ目は、現実的・適切な目標設定が可能だからだ。年収250万の人が100万貯金するのはかなり難しいが、年収2000万であればたやすく感じるだろう。

一般的には年収の10分の1を貯金できれば十分だと言われている。(名著「バビロンの大富豪」でも、お金持ちへの第一歩は「収入の十分の一を貯金すること」だと語られている。)

私の場合、年収は額面400万だと仮定して、2割(80万)貯金しようと決めた。(最終的には上ブレして100万貯金できた。)

2つ目は、収入の変動に対応できるからだ。

自分の年収がいくらになるかは完璧には予想できない。想定より年収が少なかった場合「目標通り貯金できなかった…もうやめよう…」と貯金をやめてしまう可能性がある。

だが、目標が割合で決めてあれば、年収が下がった分目標金額も下がるので達成しやすい。

3つ目は、毎月の貯金目標を確認しやすいからだ。

例えば、1割貯金すると決めた場合、月収が額面25万であれば、今月の貯金目標は2.5万だ。

さらに、毎月目標を達成していれば年間目標を達成できることになる。続けやすい。

新卒1年目に限らない

タイトルは「新卒1年目で貯金する方法」だが、新卒1年目である必要はない。貯金を始めるのは早ければ早いほど良い。

「もう社会人10年目,20年目の俺は遅いのか!」と思う人もいるかもしれないが、そんなことはない。あなたにとって一番「早い」瞬間はいつなのか?……それは今だ。今が一番あなたにとって若い瞬間だ。他人と比較しても意味はない。

前提条件

100万貯金した具体的な方法論の前に、私の前提条件を記しておきたい。

仮に私が1000万円の株を所有しており、配当で100万貯金していたとしたら、この記事はクソ記事になってしまうからだ。

1年間の収入

まずは収入から。

新卒1年目の私の収入は以下の通りだった。

・額面:4,766,943円

・手取り:3,969,127円

想定していた額面400万円より多かった。思ったより残業したおかげ?で年収は伸びた。

1年間の消費

収入ー消費=貯金額なので、次は消費についてだ。

家計簿をつける際、私は5つのカテゴリ(固定費|食費|消耗品費|趣味娯楽費|交際費)に分けて整理しているので、そのカテゴリに沿って見ていきたい。

■固定費…月80000円

内訳→|家賃:65000円|水道光熱費:10000円|スマホ代:2980円|サブスク2000円|

東京一人暮らしとしては抑えられている方だと思う。

■食費…月28000円

ここでの食費は、交際費(友人との飲み会・旅行等)を含んでいないので、安く見えるかもしれない。

■消耗品費…月22000円

食費以外の日々必要な商品を「消耗品費」として計算している。例えば、ティッシュ・洗剤・コンタクト等だ。

■趣味娯楽費…月18000円

自分の趣味娯楽のために使ったお金だ。例えば、本・テニス、スノボ用品・高めの服や靴など。

■交際費…月100000円

友人との飲みや旅行、運動に使ったお金だ。他と比べてとんでもない額になっている。

合計すると年間2,976,000円となった。

手取りの400万から差し引くと、約100万となる。

貯金額内訳

この貯金した100万円はすべて現金として持っているわけではない。一部は積立NISA(投資)に回した金額を含んでいる。

■現金:約65万円

(入社1年目4月…1万円〜25万円 → 入社2年目4月…60万円〜90万円)

初任給とクレカ請求のタイミングが異なりタイミングによって残高が異なるため平均額で計算した。

■積立NISA:約39万

値上がりした額は含んでおらず、積立した金額で記載している。

「現金以外は貯金ではない」という考えもあるだろうが、私は長期投資なら貯金に含めていいと考えている。現金だって”日本円に投資している”のだから。

新卒1年目で100万円貯金する方法

前置きが長くなったが、新卒1年目で100万円貯金した方法を話していきたい。

重要なことから順に書いているので、上から順番に実践してほしい。

家計簿をつける

家計簿無しで貯金するのは、目隠しして歩くようなものだ。進んでいるのか戻っているのかも分からない。

逆に、家計簿をつけることで、「食費が先月より5000円かかっているけど、娯楽費は2万円削減できた」というように、”遣いすぎ”や”節約”がひと目で分かる。なのですぐ改善できる。

また、思いもしないお金の遣い方をしていることが発覚する可能性もある。「コンビニご飯に月3万も遣ってたなんて…」有り得る話だ。

面倒に感じるかもしれないが、そこまできっちり付ける必要はない。続けるコツは以下の2つだ。

1.家計簿アプリを使う

今の時代、紙の家計簿はおすすめしない。

家計簿アプリなら、クレカ・口座を紐付けることで半自動で家計簿をつけてくれる。何を使ってもOKだが、おすすめはマネーフォアードME↓だ。

マネーフォワード|家計簿アプリやクラウド会計ソフト
すべての人のお金のプラットフォーム MoneyForward - お金・資産管理なら家計簿アプリ「マネーフォワード ME (ミー)」を今すぐダウンロード!法人・個人事業主向け「マネーフォワード クラウド」で会計ソフトなどバックオフィス効率化...

2.カテゴリは少なくする

家計簿をつける時のカテゴリはできるだけ少ないほうが良い。なぜなら面倒で続かないからだ。

私の場合は、5つのカテゴリのみ使用している→固定費|食費|消耗品費|趣味娯楽費|交際費

固定費の削減

節約といったら固定費の削減だ。毎月固定の支払いは気づいたら膨らんでしまう。まずは洗い出してほしい。

■家賃

もっとも大きい固定費なのでできる限り削減したい。しかし、手軽に引越しはできないので、次の引越しで検討するくらいで問題ない。

これから引越しする人は、家賃を下げるための妥協すべき点と妥協するべきではない点を明確にして家を選んでほしい。

住む場所でかなり変わってくるが、目安としては額面の25%以内には抑えたい。

■水道光熱費

ここは削減する必要はない。頑張って水道・電気を削減することによるストレスと節約できる金額が全く釣り合わない。

より安い電力・ガス会社に乗り換えるのはアリだ。検討してほしい。

■通信費

ここではスマホ通信費と家のインターネット通信費(Wifi等)のことを指している。

家で仕事をしない人であればスマホ代だけで十分だ。

家のインターネット通信費は、他社への乗り換えキャッシュバックキャンペーンをやっているところばかりなので必ず活用してほしい。定期的に乗り換えることで非常に安く利用できる。

ざっくりの目安として、通信費に月5000円以上使用していたら払いすぎかもしれない。

私の場合は、楽天モバイル1本でスマホ通信費・インターネット通品費を賄っているので、月3280円だ。

■サブスク

サブスクとは月額課金・定額制で契約するサービスのことなので、家賃・水道光熱費等もサブスクと言ってしまってもいいのだが、ここではAmazon・Netflixなど娯楽・便利なサービスを「サブスク」としておく。

サブスクは使わなくてもお金を取られる悪魔のサービスなので、なるべく絞るべきだが、すでに入っているサービスを解約するのはエネルギーが必要だ。

そこで1つだけルールを守ってほしい。あなたの加入しているサブスクの中で、サービスが被っているものがあれば解約するのだ。

例えば、NetflixとU-Next(どちらも映像配信サービス)に加入していたら、どちらかにしてほしい。

ちなみに私の加入しているサブスクはこんな感じだ(目的も書いておく)。

・YoutubePremium(月1180円)(娯楽・情報収集・勉強・音楽)

・AmazonPrime(年4900円)(配送代無料と本)

・MoneyForward(年5300円)(家計管理の効率化)

目安として、月3000円を超えていたら使いすぎかもしれない。

食費・消耗品費の削減

■そもそも安く購入する

食料・消耗品は基本的には近くのスーパー・薬局で購入することが多い。一方で、楽天市場の方が安く買えるものもある。

そうした商品を月1回楽天マラソン・スーパーセールでまとめ買いすることで、食費・消耗品費を更に抑えている。

楽天マラソン・スーパーセールを攻略するコツについて知りたい方は↓の記事を見ていただきたい。

楽天マラソン・スーパーセールで1000円ポッキリを買うべきではない理由
楽天マラソン・スーパーセールは、複数店舗で1000円以上購入することで大量のポイントが貰える神セールだ。 しかし制度の性質上、1000円ポッキリ(ちょうど)の商品が沢山売られている。ここに楽天マラソン攻略の落とし穴が潜んでいるので注意してほしいのだ。

多くの商品はスーパー・薬局の方が安いので比較する必要があるが、楽天の方が安く買うことができる商品は↓の記事で紹介している。毎月私が楽天で購入している商品を紹介しているので見てみてほしい。

楽天市場(マラソン・スーパーセール)おすすめ購入品紹介|下半期
無駄な買い物が嫌いな自分が、楽天市場で安く購入している商品を紹介。無駄な出費はしたくないけど、商品のリサーチに時間を掛けたくない人必見!

■基本自炊する

自炊については賛否両論ある。節約効果よりも時間を浪費してしまう可能性があるからだ。

ただ、私としては以下の条件が揃っていれば、自炊する価値があると思っている。

1.一度に大量に作る。

2.健康的な料理を作る。

一度に大量に作れば、料理にかかるコスト(お金と時間)が削減される。さらに、健康に良い料理(野菜・鶏むねが沢山入っているとか)であれば、コンビニ弁当ではなく自炊をする理由が生まれる。

私のおすすめは「鍋」だ。夏とか冬とか関係ない。野菜がたくさん取れて、作るのが簡単で美味しい。

娯楽を絞る

人生を豊かにするために、娯楽(浪費)はとても重要な要素だ。なので、貯金するために一切遊ばないというのは行き過ぎだと考えている。

もちろん浪費しすぎるのは問題なので、多すぎる人は娯楽の種類を絞ってほしい。

例えば私の場合は、趣味だったギター・据え置きゲーム・漫画をやめた。

現在はスポーツ・友人との飲み・旅行に絞っている。

絞った結果、消費額が膨らんでいるのは…反省します。友人との飲みは少し抑えていきたい。

積立NISA

先取り貯金は貯金をする上でかなり効果的な方法だ。

色々やり方はあるが、私は積立NISAを勧めたい。

積立NISAとは投資で得た利益が非課税になる制度のことで、個人が投資を始める場合、一番最初に活用するべき制度なのだ。

毎月自分で決めた金額を自動的に引き落とされるので、給与天引きの財形貯蓄ほどではないが、先取り貯金と相性が良い。

積立NISAで優良な全世界インデックスファンドを購入することで、長期的には年利4%程度の利回りを非課税で得ることができる。(毎月3万円の積立を20年続けた場合、元本720万円+値上がり益380万=1100万円が得られる。)

過去の統計から15年以上の長期の投資はかなりリスクが低いことが分かっている。リスク0ではないが、リスクとリターンのバランスを考えると投資しない手はない。

投資せず財産全てを日本円で持つことは、日本円に集中投資しているのと同義なのでかなりハイリスクだ。その意味でも少額から投資経験を積むのは金銭的にも経験としても良い選択だろう。

昨日より今日が良くなっていれば良い

目標達成も重要だが、毎日の積み重ねは物凄いパワーを秘めている。

山登りの途中で頂上を見上げると「まだこんなに…」と辛くなるが、無心で一歩一歩進んでいると気づいたら頂上に立っているものだ。

貯金でも同じだ。一日一日を過ごす中で「昨日よりも良くなっているな!」と実感し続けていれば、いつの日か思わぬ世界が目の前に広がっているだろう。

コメント